詰将棋を解く効果とは?
本日は詰将棋の効果について説明したいと思います。
「将棋うまくなるにはどうしたらいいの?」
「上達するにはどうしたら?」
と将棋やっている人にきいたら、大半の人は「詰将棋」と答えるのではないでしょうか?もちろん詰将棋だけではダメかもしれませんが、上達において必要不可欠なものだと思っています。
そこで今回はなんで「詰将棋」が上達において重要になるのか、詰将棋を解く効果を5つお伝えできればと思います。
1.勝ちの形を理解
まず1つ目は勝ちの形はわかることです。
将棋はどうしたら勝ちでしょうか?もちろん相手の王様をとったら勝ちです。取ったらというのは先に詰ましたら勝ちということです。勝ちの形=詰みの形がわからないといくら序盤中盤がんばっても勝てません。詰将棋をやることによって詰みの形が分かるようになります。詰みの形というのは簡単な頭金の1手詰から高度な手筋をつかった数十手詰までいろいろな形がありますが、すべて勝ちの形です。この詰みの形がわかるかわからないかが終盤の勝ち負けにつながってきますので、詰将棋をやって詰みの形を覚えることができるのが効果になりますし、対局で勝つことにおいて非常に重要な要素となってきます。
2.速度向上
2つ目に詰みまでの「速度」が早くなります。
「速度」という意味には2つの意味があり、まず単純に読みの速さです。ネット将棋の切れ負けをやっていて、詰みそうなのに読み切れなくて、違う手を指してしまったことありませんか?(私は多々あります(^^;))そして、相手に詰まされてしまったこと、ありませんか?こうした時間内で読み切る力が詰将棋によって鍛えられます。
そして2つ目の意味の「速度」は相手より早く詰ます速さになります。将棋は相手を詰ましたら勝ちですが、「相手より先に」詰ますことができないと勝ちにはなりません。どんなに序盤・中盤わるくなったとしても、終盤で詰みの形を見つけて相手より一手でも早く詰ますことができれば勝ちになります。相手より先に玉に迫る速度も詰将棋によって鍛えられます。
3.受けの力
3つ目に受けの力がつきます。
これまで述べたとおり詰将棋によって詰みの形が分かるようになるということは、詰まされる形も必然と身についてきます。そのため、自分の詰みがなく詰めろがかかっているのだとすれば、受けないといけないということがわかりますし、相手に何を指されたら詰まされるのかが分かるようになります。相手の打ちたいところ、狙っているところに効きを足すような受けができるようになってきます。
4.読みの力
4つ目には読みの力が鍛えられます。
詰将棋をやっているので、読みの力が鍛えられるのは当然ではないか?と思う方もいるかもしれません。ここでいう読みの力とは単に最終盤に限ったことではありません。詰将棋を解くというのは、基本的には頭の中で駒を動かして何手先かまで読むことをします。そのため、自然と序盤中盤でも相手の手に対し、こう指したら相手はこう指して・・というように先を読めるようになってきます。数手先までよめるようになってくると、対局中に相手の指した意図が分かるようになってきます。そうなると先に受けたらいいのか?攻め合いにいった方がいいのか?という判断がつきやすくなり、悪手を指しにくくなってきます。
5.棋書を読む力
5つ目として、棋書を読む力がつきます。
なんとことやらと思う方もいるかもしれませんね(笑)詰将棋は基本符号で解答が書かれています。5二金みたいな感じで。こうした符号に慣れることで、詰将棋だけでなくほかの定跡本も読みやすくなると思います。また、ある程度頭の中で駒が動かせるようになってくると思います。符号が出るたびに脇の数字を追っていたらそれだけで疲れてしまいますし、時間がもったいないですしね。
といっても慣れるまでどうしても符号は追って確認していかなければならないですが、符号については自然と身についていくはずです。
※詰みの喜び
最後ですが、これは余談的な感じです。個人的な感覚かもしれません(笑)
実戦の最中に詰みが見えて、思いどおり、間違えずに詰ませたとき、非常に痺れます(*´▽`*)長手数になればなるほど、また難しかったり、手筋を駆使したものなどになるほど、その喜びは増しますので、将棋を楽しむ上でもいい効果をもたらします。逆に詰みありそうだけど読み切れなくて、時間切れもしくは違う手を指してしまって負けると非常にくやしいですけどね(笑)悔しい思いしないように詰将棋がんばりましょう!
まとめ
これまで書いたように、詰将棋には少なくてもこれだけの効果があります。終盤力だけでなく、全体的な棋力向上のためにも、ぜひみなさんも詰将棋に挑戦してみてください。これまでやってきている人は効果が間違いなく出るはずなので、引き続き行っていってください!